2013年10月13日

ウイングマン

今日はクルマの羽のお話。
「羽」とはウイングで普通に考えれば、クルマのウイングは後ろに付いているので羽=リアウイング。そこで国産車におけるリアウイングの移り変わりを見てみましょう。



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通称「板ッパネ」。国産車のリアウイングはここから始まったとも言えます。ハコスカ世代のクルマでトランクのあるタイプ(ハコスカ・510ブル・27レビン等々)に殆どといっていいくらい装着されています。


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通称「TRDタイプ」。初代ハチロクの3Drハッチバック用のもの。もともとはTRDがワークス用に作ったものですが様々なコピー品で溢れるほどに人気でした。ハチロク以降もFC3S(RXー7)や180SXのチューニングカー用に各社・各ショップがリデザインして発売していました。意外にトランクタイプの車種も発売されてドリフト車(当時)に好まれて装着されてました。


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平成元年に衝撃デビューを果たしたR32GTーR。今でこそ普通に見えますが出た当時はデカく感じたものです。画像ではニスモ製のトランクスポイラーが装着されています。トランクがフラットなタイプは車種問わず似合っていたのでシルビア(S13)をはじめとする数多くのスポーツカー用に発売されました。意外にハッチバックとのマッチングも悪くなく万能デザインだったりします。


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バブル真っ只中のF40を彷彿とさせるようなアーチ型のビッグウィング。平成4年デビューの80スープラ純正ですが純正とは思えないほどの大きさで当時のトヨタがこんなの出すとは思いもしませんでした。流線型ボディに合わせたデザインなのでFD3S(RX−7)用に類似品がかなり出ていました。後期型GTOやシボレー・カマロなどにも純正採用されていました。

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32Rデビューの僅か5年後にデビューした33R。80スープラほどではありませんが大きなウイングで逆アーチ型に角度可変メインウイングの2ピース構成。この頃からアフターパーツでもメインウイングをFRP製かカーボン製かをチョイスできるようになりました(価格も違うけど)後のランエボVやGDインプレッサ、02NSX−Rなど。さらに角度可変部のプレートを縦に延長してメインアーチより幅広なメインウイングを装着するバトル仕様リアウイングへのグレードアップなど、様々な可能性を秘めた形状のウイングでもありました。


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何年か前から純正品ではありませんが「GTウイング」と呼ばれる性能重視の汎用リアウイングがアフターパーツ業界に発売されるようになりました。これは市販車ベースのGT選手権で使われていたウイングを市販用にアレンジ(グレードダウン)して取付ステーによってほとんどの車種に設定できたのが大きなポイント。ミニバン用もあるくらいです。この頃からアフターパーツ業界でもレースの世界では当たり前の「ドライカーボン」が設定されるようになりました。車にあわせてデザインされたものではないので「このクルマに似合う」というものがありません。どんなクルマにつけても違和感アリアリで、ボディ幅ギリギリのウイングを取りつけるクルマが多くなり車検でのリアウイングに対しての目が一気に厳しくなりました。


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GTウイングがストリートで流行り始めた頃にはモータースポーツフィールドで次のトレンドウイングが採用されてきました。バナナウイングとか3D・GTウイングなど色んな呼称があります。GTウイングが直線で構成されているのに対しこちらは3次元デザイン。純正品では流石に設定されませんがメーカーワークス(TRD・ニスモ・マツダスピード・無限・STI・ラリーアート)が純正オプションとして幅狭にリデザインしたものが設定されています。アフターパーツ業界ではこのタイプの2枚羽バージョンやローマウントタイプ、ポルシェ911RSウイングの上部にドッキングしたりなど色々なアプローチで発売されています。


国内では残念ながら新型のスポーツカーも数少なくなり目新しいデザインはありません。
次回はスーパーカー編リアウイングで……